『天を掃け』 黒川裕子
5月の課題図書にしたのは、黒川裕子さんの天を掃けにしました。
また、ヤング向けにした理由が、
気軽に読みたいという思考だったのですが、
読み切るまでに結構時間がかかりました。
出版社 : 講談社
発売日: 2019/7/18
内容:必要なら、何百夜かけてでも全天を捜索する。それが、掃天。短距離走者として期待されながらも、走れなくなった駿馬は、中学二年生の初夏、たったひとりで小惑星探索にいどむすばると出会う。
感想:THE青春っぽさを感じさせる作品でした。
めっちゃ気になったのが、主人公の両親がファーストネームで文中に書かれていること。里沙が回鍋肉を作った。とか出てくると、主人公の母親じゃなくて友達におったかな?となりました。それでリズム狂わされて、読むのがだんだん億劫になり、放置したりして、読み切るのに時間がかかりました。
登場人物にそこまで魅力的な子もいなくて、
全体通してふんわりといい話やったなぁっていうのが感想です。
一番よかったところは、タイトルにもなっているこの部分です。
「−−−−天を掃く。必要なら何百夜かけてでも全天を捜索する。それが、掃天。」
やっぱり星ってロマンを感じますよね。
本に書いてあるような、気が遠くなる作業を本当にしているなら、
その作業をしても何百夜をかけてでも小惑星を見つけるという意気込みのすばるに、
がんばれと応援したくなるセリフでした。
なぜ掃くという漢字を使うのでしょうか。
英語だとスカイサーベイと書いています。
捜索の捜の方がしっくりくる気がします。
不思議。