『星に帰れよ』 新胡桃
11月に読んだ課題図書2冊目。
星に帰れよってタイトルに惹かれました。
出版社 : 河出書房新社
発売日: 2020/11/13
内容:16歳の誕生日、深夜の公園で真柴翔は"モルヒネ"というあだ名のクラスの女子に会い――。高校生達の傲慢で高潔な言葉が彼らの生きる速度で飛び交い、突き刺さる。第57回文藝賞優秀作。
感想:公園で早見さんへの告白の練習をしていた真柴を目撃したモルヒネから始まるので、青春ラブストーリーかと思ったら、すぐに違う方向へと行きました。
モルヒネが真柴に自分のキャラについての悩みをぶちまけるシーンを見ていて、
きっとめっちゃリアルなんだろうなぁと思いました。
今の高校生はうちが高校生やったときよりもきっとめっちゃ大変で、
いろんな場所で自分を演じるのに、SNSもあるから整合性も入りそうですね。
モルヒネがキレにキレているあと真柴が「もういい?」と聞き、モルヒネは帰ってもいいか?と言う意味かと思ったら、自分が喋ってもいいかと言う確認だったと言うシーンがあるんですけど、真柴めっちゃ大人やんと感心しましたね。
うちならドン引きして適当に笑って帰ってしまう
話遮らずに最後まで聞いてくれる人になりたい。