『星屑すぴりっと』 林けんじろう
課題図書自分に課したのに、全然できませんでした……
その代わり?11月は2冊読みました。
前半に読んだのが、『星屑すぴりっと』
出版社 : 講談社
発売日: 2022/8/25
内容:広島県尾道市に住むイルキは、親戚から"イルちゃんは、せいちゃんにひっつきもっつき(人にべったりくっついて離れない)じゃのう"と言われる中学一年生。
しかし大好きないとこのせいちゃんは、多発性硬化症という難病にかかっており、体だけでなく心も弱っていた。
そんなせいちゃんがある日、「映画が観たいのう」とぽつりと漏らす。だがせいちゃんは、頑なに映画のタイトルを言おうとしない。
せいちゃんの望みをかなえてあげたいが、しかし──もやもやを抱えたイルキは、大阪出身の大人びた同級生・ハジメと知り合う。
ハジメの力を借りて、どうやらその映画はせいちゃんが大学時代に作っていたものではないかと突き止めるイルキ。
しかもその映画はいま、京都で上映しているらしい。
少ない軍資金。何やら事情があるらしい同級生。不安と期待を抱えた二人の、京都までの旅が始まる!
感想:THE青春でした。
いいよなぁー。こういう青春してみたかったなぁ。と思うやつですね。
絶対作者の人は言われたくないやろうけど、スタンドバイミーみたいな。
最終章は絶対感動系やからハルキが亡くなったシーン入ってくるかと思いきや、入ってこないのが意外でしたね。
一番好きなシーンは、広島から京都に行く時ですね。
ほんまは京都に行くのにイルキは親にしまなみ海道にサイクリングに行くと嘘つく。
その時、イルキの父は「だいじょうぶじゃのうなったら、そばの友達を頼りんさい」続けて「もちろん、友達がだいじょうぶじゃのうなったら、イルキが寄りそったりんさい。そのときは、せいいっぱい力になったるんで」「それが、ふたりして旅に出る意味なんじゃけえ」と言います。
私は旅行大好きですが、スタンドバイミーみたいな旅行は今までないので、
もし友達と旅行して友達が困難に遭遇したら、きっとこの言葉を思い出すと思います。