『月まで三キロ』 伊予原新
今年決めた読書縛り、毎月タイトルに星または月が入っている本を読む。
4月に読んだ星系縛りの本。
今月は本屋で他の本を探しているときに、見つけました。
表紙に月があって月まで三キロというタイトルにも惹かれました。
出版社 : 新潮社
発売日 : 2018/12/21
あらすじ:この先に「月に一番近い場所」があるんです――。樹海を目指した男が、そこで見たものは? 「月は一年に三・八センチずつ、地球から離れていってるんですよ」。死に場所を探してタクシーに乗った男を、運転手は山奥へと誘う。「実はわたし、一三八億年前に生まれたんだ」。妻を亡くした男が営む食堂で毎夜定食を頼む女性客が、小学生の娘に語った言葉の真意。科学のきらめきが人の想いを結びつける短篇集。
とてもよかったです。
短編集というのもありますが、文章がとても読みやすかったです。
全ての短編に蘊蓄があって、それもへぇそうなんだ〜と思えるぐらいでちょうどよかったです。
短編に共通しているのは思い悩んでいることがある人が、
科学的な話を聞いて、行き詰まっている考えを晴らすような感じでした。
思い悩んでいると私は思いましたが、背表紙のあらすじには”ままならない人生”と書かれていました。
”ままならない人生”って表現いいですよね。
確かに人生はままならない。
星六花という話で、「若いっていうだけで、輝いて見えちゃいます。顔がきれいとかかわいいとか、そういうことは関係なく、どんな子にもある種の美しさを感じることができるようになったというか」
めっっっっちゃわかります。
アラサーになった今、大学の頃の写真を見ると、輝いているように見えます。
若いというだけで弾けるようなエネルギーがあって、みんな本当にきれいだと思いました。
顔がもう変わってないと思われる、20代前半の見ても写真を見るとやはり若いなと感じます。
ありきたりですが、今が一番若い日というのを実感します。笑
毎年成人式の振袖の子を見るたびに、
きらきら光線に耐えれない!と目を覆いたくなります。
自分も20歳の時に着たし、21歳の時に振袖の子を見たら、去年着たなぁぐらいにしか思っていなかったのに!笑